機関誌
貼り薬のお話(2)~貼り薬豆知識~
機関誌2021年08月21日
腰痛や関節の痛み、打撲や捻挫などのけがの痛みに使用される
貼り薬のちょっと役に立つ話をお届けします。
◎2種類の剤形
貼り薬には、大きく分けると2種類の剤形(薬の形状)があります。
パップ剤 : 厚みがあり水分を含んでおり、患部を冷やす効果がある。
テープ剤(プラスター剤) : 薄くて、粘着力・伸縮性がある。関節などよく動かす部分に適している。ひんやりしない。
【ちょっと役に立つポイント】
パップ剤は厚みがあり剥がれやすいので、関節などに使用する場合は
ハサミで切れ込みを入れてからフィルムを剥がして貼ると効果的です。
◎冷感と温感
貼り薬には「冷感」タイプと「温感」タイプがあります。
基本的に、打撲や捻挫など急性の痛みや腫れを伴う場合には「冷感」、
腰痛や肩こりなど慢性の痛みや冷えて悪化する痛みには「温感」が使用されることが多いです。
使う人が心地よい方を選んでください。
【ちょっと役に立つポイント】
「温感」の貼り薬は入浴時に皮膚に刺激を感じることがあります。
入浴の1時間前に剥がしておきましょう。
また、入浴後に貼る場合も30分ほど時間をおいてから行ってください。
◎貼り薬を貼るときは・・・
・汗や汚れ、水分などを拭きとってから貼ってください。
・粘膜や傷口、湿疹などのある部分には使用しないでください。
消炎鎮痛の成分によっては、子どもや、妊娠・授乳中の方は使えない貼り薬もあります。
気になることがあったら、お気軽に薬剤師にご相談ください。